毎日映画コンクール:周防監督、映画賞総なめも「素直に喜べない」 「それボク」で日本映画大賞

2008年02月14日 毎日新聞

第62回毎日映画コンクールの表彰式が13日、東京都内のホテルで開かれた。「それでもボクはやってない」が日本映画大賞・監督賞を受賞し、主要映画賞の作品賞を総なめしている周防正行監督は「この映画は、取材の時から息苦しいものがあった。この賞の重みも手放しで素直に喜べなくなっているのが正直な気持ち。裁判で今も争っている方から協力を得ながらいろんなシーンでリアルな表現を心がけました」と作品作りの苦労を明かし、「(またこの賞を取れるかというと)何の自信もありませんが、これからも自分の気持ちに正直に映画を作っていきたい」と決意を語った。

  日本映画優秀賞を受賞した「天然コケッコー」は脚本賞と音楽賞の三冠を受賞。山下敦弘監督は「とにかく原作が素晴らしいので、そのままを映画化することに力を注ごうとスタッフみんなで目標にして作りました。こうして賞をいただいたということは原作を信じて本当によかったと思います」と漫画家くらもちふさこさんの原作をたたえた。

  「ワルボロ」でスポニチグランプリ新人賞を受賞した松田翔太さん(22)は「とにかく台本を破れるくらいまで読んだ。とことん不良を演じてやろうととにかく一生懸命やりました。この賞をいただいたことで自分に自信が刻めれば」と前向きに語った。「あしたの私のつくり方」と「神童」に出演し、同じく新人賞の成海璃子さん(15)は「一生懸命やった作品が評価されてうれしい。演技するのは大好きなので、幅広い役をやってみたい」と話した。「しゃべれども しゃべれども」で男優主演賞の国分太一さん(33)は「自分でも(この賞は)奇跡が起きたと思っています。これからも役者として頑張っていきますので、オファーをください」と映画関係者に訴えていた。【細田尚子】

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