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【動画付き】麻生久美子さんロングインタビュー 自然体で人生を楽しむヒント

 女優デビューからもうすぐ20年。これまで映画を中心に、数々の作品で唯一無二の存在感をみせてきた麻生久美子さんが、テレビ東京系『怪奇恋愛作戦』でドラマ初主演! 女優として第一線で活躍する一方、プライベートでは妻、そして一児の母親としての素顔も。30代を迎え、ますます自然体な魅力を増していく麻生さんに、人生を楽しむヒントを伺います。

女優としての可能性を広げた『時効警察』


――意外にも今作がドラマ初主演なんですね! 気構えとかはありましたか?
【麻生久美子】 実はつい最近、初主演だということを知ったんです(笑)。お話しをいただいた時は、坂井真紀さん、緒川たまきさんとトリプル主演だと思っていたので、現場を引っ張っていこうとか、そういうことはまったくできていなくって。

――そうだったんですね(笑)。現在、いい意味で肩の力が抜けた雰囲気でお仕事されているように見えるんですが、麻生さんの中でなにか転機ってありましたか?
【麻生】 変化で言えば、やっぱり『時効警察』(麻生さんがヒロインを務めたコメディドラマ)でコメディに触れたことがきっかけとして大きかったと思います。今回、久しぶりにコメディを演じましたが、やっぱり難しいな~と思いましたね。

――たしかに『時効警察』は、これまでの神秘的なイメージを覆すようなユニークな役柄がとても印象的でした。女優デビューからもうすぐ20年を迎えますが、ご自身の中でスタイルみたいなものは確立しているんですか?
【麻生】 もともと自信があるタイプではないし、人見知りでもあるので、徐々に楽しくやれる方法っていうのは見つけていきました。でも、いまだに初めての現場に入る時は緊張します(笑)。あと、現場で大切なんじゃないかなと思うのは“呼吸”を合わせていくこと。今回はドラマということで、共演者やスタッフさんといる時間が長かったので、段々と親しくなれて楽しかったです。


つらい時には無理にでも笑うこと 気持ちの切り替えが大切


――このドラマは、ヒロインの消崎夏美がどん底の状態になることから始まりますが、麻生さん自身これまでの人生の中でそういう時ってありましたか?
【麻生】 もちろん大変な時っていうのはありました。でも、今はそんな(どん底の)経験も笑い飛ばせるところまではきています。落ち込んだ時、私はとにかく誰かに話しをして相手の意見を聞きたいタイプですね。でも、言うことで解決できる落ち込みと、それではどうしようもないものがあるから、自分自身で気分を変える方法は、一応いくつか持っています。例えば、実家に帰るとか、旅行に行くとか。あと、おいしいご飯を食べる、好きな海外ドラマを観る。どれも、パッと気持ちを切り替えて違う世界に行くことができるんです。あと、つらい時や大変な時ほど無理やり笑うようにしています。荒技ではあるけど、結構テンションが上がりますね(笑)。

――プライベートでは、2007年にご結婚されてお子さんも生まれましたが、そのことで変わったことはありますか?
【麻生】 もともと、心配性だったんですけど、ますますその傾向が強まっちゃいました(笑)。もちろん幸せな部分も増えたんですけど。心配し過ぎてしまうのは自分でも嫌なので、(母として)もっと強くなりたいですね。

――ドラマの中では、ヒロインが念願の夢だった喫茶店を開くという場面がありますが、今現在ご自身に叶えたい夢ってありますか?
【麻生】 今回、山奥にある温泉でロケをすることがあったんですけど、そこには自販機くらいしかなかったので、おいしいコーヒーのケータリングを頼んでみなさんに飲んでもらったんです。そういう、人に喜んでもらえるようなことができたらいいなと思っています。


好奇心があれば、どんなことも新鮮に楽しめる


――“人を喜ばせる”という点は、女優のお仕事に通じるところですよね。では、麻生さんが人生を楽しむために心がけていることは?
【麻生】 私は好奇心旺盛なタイプなので、新鮮にものを楽しめる時間が多い気がしていて。昔からなんですが、「あれがしたいな、こうなったらいいな」ってよく想像する子どもだったので、いろんなことに興味を持つことは大事なんじゃないかと思っています。今も実際にやっていることや、やりたいことがすごくいっぱいありますし、そういうことを考えている時間は楽しいですよね。(興味を持ったら)実際に行動に移すことも多いので、結構自分で切り開くタイプではあるのかな? でも、周りの人の助けがあってできていることだなとはすごく感じますね。

――今現在、仕事と家庭を両立されていますが、そのバランスはどう保っているんですか?
【麻生】 私は仕事をしていた方が、プライベートが充実するタイプだと思います。それくらい仕事っていうのが大きな割合を占めていて。その充実感は生活の充実にも大きく影響しています。プライベートで楽しみたいと思うことって、大体が仕事にも活かせそうなことだったりするんです。だから、どちらも切り離せないというか、両方とも大切にしています。

――なるほど。では、これから演じてみたい役柄ってありますか?
【麻生】 そうですね。自分自身が母親になったので、子どもとしっかり向き合うような作品で、ガッツリと母親を演じてみたい気持ちはありますね。母役の経験はまだ多くはないので、興味があります。あとは、舞台での経験を積んで、しっかり自分を鍛えていきたいと思います。


変なダンスも、変顔も…初主演ドラマは限界への挑戦!


――『怪奇恋愛作戦』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが監督・脚本を手掛けましたが、いかがでしたか?
【麻生】 撮影前は、あまりコメディを意識し過ぎないでやろうと思っていて。最初はケラさんもそう言っていたんですけど、いざ撮影に入ると以外と振り切った演技や表情を求められました(笑)。すごくショックを受けた夏美のシーンが度々出てくるんですけど、第1話から放送しないでほしいくらい本当にブサイクで(笑)。それだけ今回はいろいろやっています。

 脚本は、セリフがすごく計算されていて、読んでいるだけでもおもしろいんです。違う内容の会話が同時進行で進んでいったり、そのセリフが噛み合っているように聞こえるけど、違う話が進んでいたりもして、お芝居をしていて充実感がありました。ケラさんの中の完成像に必死で近づこうとするので、撮影が終わるとグッタリはするんですが(笑)、そこに“お芝居をしている”っていう実感があって、舞台のような感覚もありましたね。

――撮影の中で印象に残っていることは?
【麻生】 とにかく叫びましたね。あと、変なダンスもしたし、変顔もしたし、本当にいろいろな限界に挑戦しました。撮影現場では、坂井さん、緒川さんとおしゃべりするのが本当に楽しくて。時々マイクを外し忘れてしまうくらい、いつもおしゃべりしていました。

――ケラさんは、“当て書き”で台本を書かれたような部分もあるそうですが、自分自身と、ドラマの中の夏美の共通点ってありましたか?
【麻生】 明るく元気だけど、ちょっと残念な感じっていうのは近いのかな?と思って、素直に受け入れました(笑)。

――最後に、このドラマの見どころを教えてください。
【麻生】 とにかく、ドラマの最後の方には、見ている方をあっと驚かせる展開があると思いますし、仲村トオルさんと私の、いい大人同士の淡い恋(笑)が良いシーンになってると思います。あと、妖怪が出てくるんですけど、その妖怪が魅力的でカワイイので、そこも注目してほしいと思います。(文:西森路代)


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