[独断シネマ斬り]おと・な・り…音鳴りにひかれるお隣2人の出会いは…

(2009年5月5日12時14分 スポーツ報知)

岡田准一と麻生久美子が共演したラブストーリー。アパートの隣同士に住みながら顔を合わせたことがない、カメラマンの聡(岡田)とフラワーデザイナーを目指す七緒(麻生)。2人はコーヒー豆をひいたり、フランス語のカセットテープなど壁越しに聞こえてくる生活音にひかれていく。

 タイトルには「お隣」「音鳴り」「大人になる」の3つの意味が込められている。それぞれの夢を追いかける2人が出会う日はやってくるのか。熊澤尚人監督。梅田ガーデンシネマで16日から先行上映。119分。

 ◆辻則彦(映画ライター) ラブストーリーの原点はすれ違い。2人が気づかないニアミスを、観客はどきどきしながら見守る…。そんな決まり事をきっちり守っているのがいい。童話「青い鳥」のように、幸せはすぐ近くにあるのだ。★★★★

 ◆つじ・のりひこ 演劇・映画ジャーナリスト。1952年大阪生まれ。関西学院大学社会学部マスコミ専攻を卒業後、77年にスポーツ新聞社へ入社。文化部記者として演劇、映画などの取材を担当。90年に独立後も執筆活動を続けている。著書には、舞台『宝塚BOYS』の原作となった『男たちの宝塚~夢を追った研究生の半世紀』(神戸新聞総合出版センター刊)、『少女歌劇の光芒~ひとときの夢の跡』(共著、青弓社刊)などがある。ブログはhttp://applause.cocolog-nifty.com/norihiko/

 ◆田島正登(本紙記者) 日常の音を切り取る着眼点が新鮮で、こんな形のラブストーリーがあったのかと驚き。見事なほどにすれ違う2人がどうやって出会うのか。現実的な物語ではないが、穏やかな映像に癒やされる。
★★★★

 ◆たしま・まさと 1978年9月19日、京都府生まれ。同志社大卒。2002年大阪本社入社。運動部でアマ野球、オリックス担当などを経て、08年10月に文化社会部に異動。09年1月から映画担当。「ピアノレッスン」「静かな生活」「午後の遺言状」など気品あふれる作品が好き。08年のお気に入りは「つぐない」「ひゃくはち」など。


http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/cinema/news/20090505-OHO1T00132.htm
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