夕凪の街 桜の国:田中麗奈さん舞台あいさつ「温かい気持ちになって」

2007年7月19日 毎日新聞

広島で被爆した女性とその家族たちの戦後を描く映画「夕凪の街 桜の国」(佐々部清監督)の特別試写会が19日、東京都内であり、主演の田中麗奈さんらが舞台あいさつに登場した。田中さんは「映画を見て、いろいろなことをたくさん感じて温かい気持ちになってください」と訴えた。

 04年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞と第9回手塚治虫漫画賞を受賞したこうの史代さんのマンガ(双葉社)が原作。映画は、昭和33年ごろを舞台に広島で被爆した女性、皆実の死を描く「夕凪の街」と、現代を舞台を移して皆実のめいである七波らを描く「桜の国」の2部構成となる。映画は、ほぼ原作どおりのストーリーで、田中さんが七波を演じるほか、皆実役に麻生久美子さん、皆実に思いを寄せる同僚の・豊役に吉沢悠さん、七波の弟の恋人・東子役に中越典子さん、七波の父の旭役に堺正章さんが出演する。

 舞台あいさつには田中さん、麻生さん、中越さん、佐々部監督らが登場した。田中さんはクランクインの前に家族旅行で広島に行き原爆ドームなどを見学。そのときの経験が役作りに生かされたという。「映画の撮影に入るまでは戦争やヒロシマの問題をあまり考えたことはなかったが、自分たちの問題なんだととらえるようになった」と話していた。

 映画は7月28日から全国ロードショー。【渡辺圭】
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